子供のうちのわきがのケアは清潔にしておくだけでOK?

子供のうちのわきがのケアは清潔にしておくだけでOK?

子供のわきがは食生活や運動も関係する!

ひと昔前までは、わきがというのは成人した大人がなるものでした。高校生くらいで大人の体つきに成長して症状が出始め、だんだん悪化するといった具合です。しかし、最近は低年齢化が進み、小学生の年齢でもわきがを発症する子供が出てきています。ただ、子供の場合は、まだわきがの原因となるアポクリン汗腺が発達しておらず、活発でもないので、「何となく臭い」程度のものです。そのため、わきがだとは認識されず、「ちゃんとお風呂に入らなきゃダメ」で済ませられることもあるでしょう。しかし、清潔にしていて大丈夫なのは、小さな子供のうちだけなのです。思春期になり、体が第二次性徴を迎えるようになると、アポクリン汗腺が発達します。

それに、汗や雑菌などが混ざって、吐き気をもよおすような悪臭を放つようになります。この悪臭をさらに悪化させる原因となるのは、食生活です。お肉の多い食事は体臭を発生させる原因となります。ですので、子供のころから、お肉中心の食事をする癖をつけないことが大事です。手軽に食べられるファーストフードなども避けるほうがよいでしょう。さらに、運動不足もわきがの原因になると考えられています。「汗をかくと臭うのになぜ?」と思うかもしれませんが、有酸素運動でよい汗をかくと雑菌の繁殖が抑えられるという効果があるのです。雑菌が少なくなると、悪臭が発生しにくくなるという仕組みです。それに、運動不足の状態であると、血の巡りが悪くなります。

その結果、汗腺に酸素が供給されなくなり、乳酸という疲労物質が貯まることになります。この乳酸というのが臭い物質、つまりアンモニア臭を発生させることになるのです。ですので、子供の場合は、しっかり運動をさせるように心がけるとよいでしょう。水泳教室に通ったり、親子でジョギングをするのもおすすめです。ゲームばかりするのではなく、最低30分ほどは毎日スポーツを楽しむ習慣をつけるのが大切です。それから、これは親ができることですが、子供の衣服の素材には注意を払うようにしてください。化繊のものだと、体臭が内にこもってしまい、より強いわきが臭を発する原因となります。それよりも、コットン100%の通気性のよい天然素材を選んであげることです。

ほんの少しの工夫で、体の臭いというのは違ってきますので、子供のころから習慣づけてあげるとよいでしょう。また、わきがを抑えるために、体を清潔にするというのは当然大切ですので、シャワーでちゃっちゃと数分で済ませるというのはよくありません。そうではなく、ゆっくりとお風呂に入るように指導することです。子供がお風呂にいたいような、楽しい環境を整えてあげるとよいでしょう。水の中で遊べるおもちゃを用意したりして、ゆっくりと時間をかけて入るようにすることです。子供の頃に、そういう入浴スタイルをしっかりと身につけておけば、大きくなっても同じように、ゆったりと長風呂を楽しめるようになります。その結果、ごく自然な感じで、悪臭予防ができることになるでしょう。

 

いじめにあわないように対処を!

幼い子供の頃は、「この子、ちょっと臭い」程度で済むものです。周囲の子供も、自分のことで精いっぱいで、他人に興味を示さないことも多いものでしょう。しかし、中学生、高校生ともなると、まるで違ってきます。自我が芽生え、他人と自分とを比較するようになります。そうなると、臭いにも非常に敏感になり、わきがの子供は毛嫌いされるようになります。臭覚というのは、実は人の好き嫌いの鍵を握る大きな部分なのです。視覚や触覚よりも、臭覚で恋に落ちると言われるくらい重要でもあるでしょう。「ああ、この人、とってもいい匂い」と感じると、無意識に好意が芽生えることになります。逆に「この臭いには、到底耐えられない」となると、嫌悪感が湧いてきて、憎しみを感じることすらあるかもしれません。

散らかった部屋は我慢できるけれど、悪臭が立ち込める部屋は辛抱できないと感じるのと、ほぼ同じ理屈といえるかもしれません。ですので、子供がわきがであるなら、真剣に親は対処してあげることです。清潔にするのはもちろん、少々お金はかかりますが、制汗剤をいろいろ試してみたり、汗わきパットを購入してあげたりしてください。制汗剤にはスプレー式とクリーム式のものがありますが、こまめに子供でスプレーできないのであれば、クリームのものがおすすめです。より長時間、汗が出るのを抑えられることになるでしょう。また、絶対にしてはいけないのが、とにかく香水を振りまいて悪臭を消そうというやり方です。

強い香水と、わきが臭が合わさると、とんでもない異臭が発生するので注意が必要です。また、高校生以上の子供で、重症のわきがだという場合は、手術をするという方法もあります。これは、アポクリン汗腺を減らすことで、悪臭の根源を絶つというものです。わきの下に切り込みを入れて直接腺を取る方法のほか、小さな穴から吸引する形で除去する方法などがあります。入院の必要はなく、日帰りで済みます。「それなら、小さい子供のうちに手術してしまえばよいのでは?」と思うかもしれませんが、早すぎるとアポクリン腺が未発達であるために、取り残しが出てしまう可能性があります。そうなると、思春期以降、臭いが発生し、再手術ということもあります。

それを防ぐためにも、ある程度成長してから手術するのがおすすめです。それに、わきの下という位置でもありますので、幼いと暴れて傷口が開いてしまうこともあります。感染症にでもなると、完治まで時間がかかってしまいますので、やはり分別のある年頃になってから手術をする方がよいでしょう。子供のうちは、悪化しないようにしっかりと予防をすることが大事です。食事や運動に気を使い、健康的な生活習慣を身に着けるように、親がしっかりと教育してあげるとよいでしょう。また、悪臭が出るようになったら、精神面のケアを怠らず、早めに改善するように全面的に協力してあげてください。放置すると、いじめられることもあります。ですので、早期解決が、子供の心を傷つけずに済む方法です。